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授業中に平気で寝る小学5年生が、毎回課題と宿題をこなせるようになったお話

このページでは、小学5年生の男の子に対して行ったモチベーションの上げ方について書きます。

 

 

この生徒は、学研からの紹介でした。

 

 

初回の授業をした時、「なんて厄介な生徒を引き受けてしまったんだ・・・」と思ったのを今でも覚えています。

 

 

紹介された時は「褒めて伸ばして下さい」と言われていたので、それを意識して授業に入ったのですが・・・

 

 

とにかく勉強が出来なかったです。

 

 

課題のプリントを渡しても

 

 

「嫌。やりたくない」

 

 

と言って、地団駄(じだんだ)を踏む・・・

 

 

算数の計算ドリルを開いただけで「分からん」と言い出し、地団駄・・・

 

 

とりあえず問題を解かせようを促しても、寝る・・・

 

 

何がなんでも勉強をしようとしない生徒でした。

 

 

「褒めて伸ばして下さい」と言われても、全く褒めるところが無い!!

 

 

1時間、駄々をこねたり寝たりして何もしない授業が何日か続きました。

 

 

こういう事は、前の塾でも多々あったようです。

 

 

この状況が続くようでは、保護者様に申し訳ないので、私は生徒に話をしました。

 

 

「勉強をするという事は、これから先、君が生きて行く為に必要な知識なの。今住んでいる家も、他の人が勉強した知識を使って建てられている。だから、君はこの家で暮らせるんだよ。そして、家庭教師のお金は高いんだよ。1か月の授業を受けるのに、君達家族のご飯、2週間分くらいのお金が掛かっているんだよ」

 

 

と話しました。

 

 

この話を聞いている間、生徒はよほど自分勝手だと思ったのか、途中から泣きながら私の話を聞いていました。

 

 

この話をしてから、この生徒は駄々をこねる事もなくなり、机に向かえるようになりました。

 

 

毎回の授業中の課題と宿題もこなせるようになりました。

 

 

後から本人から聞いたのですが、本人が言うには

 

 

「親が僕に多くのお金を使ってくれているのを申し訳なく感じ、授業だけでもきちんと受けようと思った」

 

 

との事でした。

 

 

本人なりに、勉強に対するモチベーションが上がったようでした。

 

 

始めは1時間何も勉強出来なかったのですが、3か月を過ぎる頃には、1時間で漢字・読解・計算ドリルをこなせるようにまで成長しました。

 

 

甘やかす事だけが子供に良い訳でもないですし、一方的押し付け過ぎるのも良くありません。

 

 

時には、お金を出してもらっている事の有難みを教えてあげるのも必要なのだと思います。

 

 

勿論、伝えるのもテクニックが必要です。

 

 

大切な話をする時は、優しく伝えるのです。

 

 

怒りながら言っても効果は全くありません。

 

 

「優しく伝える」

 

 

これが、今まで行ってきた最も相手をこちらの話題に引き込ませる話術でした。

 

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